1.MT-MPSで治療できる種々の身体症候とは
整骨院、及び鍼療院を開業して以来、 約30年にわたる筋肉に対する“手技治療及び鍼治療法”の臨床経験から、 これらの治療法が著効、あるいは有効であったと確信される症候は、以下の如く実に広汎に及びます。
①身体筋骨格系領域の諸症状
○頚部痛 ○背部痛 ○腰痛 ○肩や肘及び手の痛み ○股や膝及び足領域の痛み ○体幹領域の痛み
②頭部顔面・咽領域の諸症状
○頭痛 ○頭のふらつき ○眼のかすみや視力減退 ○目まい
○歯の痛みや口内炎 ○嗄声など ○喉の痛みや痰のひっかかり
③腹部領域の諸症状
○胃腸機能障害 ○頻尿、漏尿、残尿 ○便秘 ○生理痛など
④その他の種々の自律神経症状
○手足の冷え ○高血圧など ○その他
これらの諸々の症状を訴えている患者さんに共通する身体的特徴として、症状を訴えていなかった時に比べ、明らかにそれぞれの痛みの領域に対応した四肢や体幹、頭頚部の骨格筋群に一連の過緊張及び硬化部位が認められます。そしてこれらの一連の過緊張状態の筋及び硬化部位に対し、手による圧迫や柔捏、擦過、伸張 などの手技や鍼刺入刺激を適切に加えた結果、一連の筋緊張度の緩和、軽減、硬化部位の硬さの減少が得られた時点で、これらの諸々の症候の改善に著効がみられます。
従って我々の治療対象疾患は筋の過剰緊張及び筋線維束の硬化に起因する疼痛およびそれに伴う種々の症候と考えられることから、我々の手で行う治療法を、“筋性疼痛症候に対する治療手技 (Manual Therapy for the Muscle Pain Syndrome)”と命名し、 英語名の頭文字をとって通称“MT-MPS”と呼んでいます。MT-MPSの主な方法は圧迫手技、柔捏手技、擦過手技、伸張手技などです。またMT-MPSと同じ治効論理に基づき過緊張筋及び筋線維束硬化部位に対して行う鍼治療法は “筋性疼痛症候に対する鍼治療法 (Acupuncture Therapy for the Muscle Pain Syndrome)”とし、 英語名の頭文字をとって通称“AT-MPS”と呼んでいます。AT-MPSは、MT-MPSの手技刺激では届きにくい身体深層に存在する過緊張筋、 及び硬化線維束に対しても鍼刺入による直接刺激を与えることができるため、 MT-MPSでは治療の限界を感じた難治症例にも驚くほどの治療効果を発揮します。従って難治性の程度に応じてAT-MPSを併用することがより強力な治療法になることを実感しています。
2.患者さんへ
MT-MPSの講習会、当研究会セミナーを継続受講された後、 各地、各方面で開業あるいは病院勤務にて活躍されている先生方が増えてきました。 しかしMT-MPSの知名度が上がってくるに従って、 安易にこの名称を掲げておられる様々な治療所も増えてきています。 患者様御自身で治療を受けられ、ご自身の身体でその治療効果を納得された上で納得のいくの治療所を選択され 体調管理されますようお願い致します。
尚、当研究会では“当研究会セミナー修了証書”を掲げておられる先生の整骨院、鍼療院でMT-MPS、AT-MPSを受けていただくことをお勧め致します。
大阪手技療法研究会代表 小林紘二
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